楓・J・ヌーベルしか勝たん、な第10話。
あら〜^すじ
急襲したヒュージとの壮絶な戦いの翌日。
夢結は、学院の地下に隔離された梨璃に会いに行く。
梨璃を励まそうとする夢結は、梨璃の髪飾りがなくなっていることに気づき…。
海岸でなくした梨璃の髪飾りを探すため、一柳隊が動き出す――！
「あれ？…そういえば楓さんは？」
雑感
結梨を失って失意の梨璃に対し、「梨璃の髪飾りを見つけられれば(※前回終盤の戦闘シーンでしれっと海に落ちてるカットがある)梨璃を元気付けられるかもしれない」と一柳隊のみんなや他のリリィ達がそれぞれのレアスキルを駆使して髪飾りを見つけようと頑張る回。というか結梨は人間で梨璃は無実だって証明されたのに梨璃ちゃん地下に軟禁されてんのなかなか理不尽だな。
前回がだいぶアレだった分今回は1話でかなり綺麗に纏まっているように感じた。「梨璃が髪飾り落としたことと結梨を失って苦しいのは悩みとして別物だし、悩みのベクトルがだいぶ違わない？」とか「そもそもこれこんな終盤でやる話か？もっと序盤でやっておけばよくない？」みたいな疑問はあったけどクライマックスに向けて梨璃が悲しみを乗り越えて再起するまでを描きたい、その為に一柳隊のメンバーが力を合わせて梨璃の為に何かしてあげるストーリーが1話欲しいみたいな物語としての意図は伝わって来たし、その辺りは上手く描けてたのでまぁ総じて良回。このアニメ戦闘無い回の方が纏まり良いの何なんだろうな。
ここまで名前だけやたら出て来たレアスキルを実際に使用している描写とかレアスキルは重ねがけすることで効果が上がるみたいな描写をちゃんと入れて来たのも◎。まぁ序盤でこういうシーン入れとけよとは思うけどやらないよりはマシ。なんか偵察系で能力被りまくってた気がするけど気にしてはいけない。この手の作品偵察能力大体強いからね。
助けに来た他のリリィの力も借りて結局梨璃の髪飾りは見つかったんだけど実はそれは楓さんが新しく作っていたもので、楓さんが元の焼けてボロボロになっていた髪飾りと知らぬ間にすり替えていたというオチ。まぁ海に落ちた髪飾りがあんな綺麗な状態で見つかるわけないし何となく気付いてたけど。
見つけた時点で話しておけよとか、それ直接渡せばよくないかみたいなツッコミどころはまぁあるが髪飾り捜索を無駄にしたくなかった楓さんなりの粋な気遣いだったんだろうということで良しとする。
謹慎が解けて部屋から出て来た梨璃が楓から髪飾りを受け取り、泣きながら楓に抱きついて(楓さん役得とか言ってはいけない)一件落着という感じで今回はとりあえず終わり(後述のCパートがあるけど)。梨璃の「古い髪飾りと新しい髪飾り、どちらも受け取る」という選択が辛い記憶を忘れずに、それを背負ってなお未来へ進むという彼女の意志を感じられて良かった。
あと今回は久々にEDでイノチ感じてたね。結梨がこっち向くワンカットが追加されてたけどやっぱり生きてるのかな。それか某勇者アニメの2期最終回に出て来た過去作登場人物みたいに守護霊的な扱いで一瞬だけ復活するのか。
そしてCパートで6話で回収されてそのままだったダインスレイヴの件について久々に触れることに。本当に久々だな。どうやらこのダインスレイヴ、術式が書き換えられておりそれが可能なのは元々の持ち主である美鈴さんだけらしい。そして結梨ちゃんと美鈴さんのお墓参りに来た梨璃と夢結様の前に美鈴さんが…？ という所で次回。
美鈴さんの雰囲気が回想とか夢結様のモノローグで出て来た時より明らかに異様で禍々しかったんだけどヒュージに喰われて同化してしまったとかそんな感じなんだろうか。ヒュージ化したor何らかの理由でヒュージの味方になってしまった美鈴さんがラスボス？
結梨の正体や処遇で話引っ張るのかなと思ったら突然美鈴さん出て来るしこのアニメどこに行くのかよく分からん。
今週の楓さん
実質今回の主役。9話に続き今回も株を上げた。
梨璃を悲しませまいと一計を案じ、夜遅くまでせっせと髪飾りをハンドメイドで作成する姿は彼女の梨璃に対する親愛の情の熱さを改めて再確認させられた。
楓さんって凄く仲間想いで梨璃のことも下心抜きで結構真面目に面倒見てたのに、当の梨璃がお姉様お姉様ばっかりでいまいち報われてない・女の子大好き変態ネタキャラ扱いばっかりがクローズアップされてる印象あったから今回はやっとまともに梨璃への友情が報われて良かったねって感じだった。良かったね楓さん。愛しの梨璃さんに抱き付かれてたしな。
でも梅ちゃんに大砲の弾の如く投げ付けられたり、髪飾り拾った時のポーズが完全に「とったどー！」だったり、雨嘉ちゃんに暗にアホ扱いされてたり、夢結様に「私の方が梨璃の姉なんだからね」とマウント取られてムキになったりとネタキャラっぷりも健在。
あと地味に判明した新事実なんだけど一柳隊で一番長風呂らしい。お嬢様だしやっぱ入浴には拘りがあるのかな。
