覚醒を待たない竜

楓・J・ヌーベルさんの乳がデカすぎて固定資産税払わされてる

アサルトリリィBOUQUET第12話(最終回)「ブーケ」感想

f:id:DISN:20201225090401j:image

23分が濃い(詰め込み過ぎともいう)最終回だった。

 

あら〜^すじ

百合ヶ丘女学院を急襲したヒュージに、梨璃はひとり対峙していた。

ヒュージが生み出した結界の影響により、梨璃が持つグングニル以外のチャームはいまだ起動しないまま…

必死にヒュージに立ち向かう梨璃のもとに、ルナティックトランサーを発動した夢結が現れる。

「梨璃、まだ戦える?」
「はい、お姉さま...」

ついに最終決戦・・・!
儚くも美しく戦う少女たちの物語の結末は・・・!?

 

前回の引きで満を持して出て来たラスボスが10分で倒されてて笑った。(間に夢結と梨璃が喋ってるだけのシーンとかもあるので実際はもっと短いが) 

それにしても夢結様、「私はいつも貴方の無茶に振り回されてた」みたいな事言ってたけど毎回毎回ルナトラ情緒不安定発動させてるあんたの方がよっぽど梨璃を振り回してないか。

一度はパス回しを妨害されるも、最終的には一柳隊の9人だけでなく他のレギオンも巻き込んだノインヴェルト戦術で撃破。9人でパス回すのは6話で一回やってるから、今度は一柳隊+他レギオンでパス回しさせて更に上を行く必殺技を見せるっていう見せ方は良かった。

そして撃退したヒュージのいた地盤からは温泉が。このアニメやたら風呂出て来るから最終回でも絶対風呂入るだろうなとは思ってたし、地面が爆発して温泉が出て来るっていうのもオチとしては結構よくあるけどこういう風にお風呂ノルマを消化するか〜、と割と関心してしまったシーン。シビアな世界観設定を上手くギャグに昇華させている。

 

そんでBパート。ラスボス10分で倒したし回収されてない伏線も多いし濃ゆいエピローグがあるんやろなぁ〜、とか思ってたら海底に新しい敵・アルトラ級ヒュージ(※)がいて今しか倒すチャンスが無いから夢結と梨璃に倒して来て欲しいとのこと。ここに来て新しい敵出して来るんかい。

(※5種類あるヒュージのサイズの中で一番サイズが上のヒュージのこと。スモール<ミドル<ラージ<ギガント<アルトラの順ででかい。)

 

それで夢結様と梨璃が海底に潜るんだけど、突然制服のリボン解き始めて「!!!???」ってなった。後の描写見る限り制服が救命器具の役割してたらしい。すげぇな。

このシーンの後で描写されてる二水の新聞曰く、2人は9日間下着だけの状態で救命用制服にくるまりながら海中を彷徨ってたらしい。このシーン絶対「ヤった」事への暗喩のつもりで入れただろ。

ラスト8分とかに流れぶった切って唐突に入れて来る辺り余程これ描きたかったんだろうな。そこは素直に凄いと思った。(こなみ)

ちなみにアルトラ級ヒュージは梨璃が精神世界で結梨と喋ってた間にいつの間にか骨にされてた。はえぇよ。結梨が出たのは多分梨璃が死の世界から現世に引き戻されたって暗喩なんだろうな。尺の都合なのか描写されてないけど梨璃は討伐中相当危険な状態にあったんだと思う。こういう精神世界で亡くなったキャラと対話するシーンすこ。

(直後に夢結様が「美鈴様は来てくれなかった」って言ってて「結梨の死への悲しみを忘れないことで成長した梨璃」と「美鈴様の死へのトラウマを吹っ切ったことで成長した夢結」って対比がめちゃくちゃ良い演出だっただけに結梨死亡回がもうちょいまともだったらなぁ… と思ったのは内緒。)

 

前回触れた美鈴様とヒュージの関係云々についても一応触れてて「美鈴様の夢結を守りたいという強い想いが残留思念としてCHARMに宿りヒュージに影響を与えたんじゃないか」、美鈴様が自分自身に対して憎しみを持っていたのは「レズになっていく自分が怖くて受け入れられなかったんじゃないか」みたいに結論付けてた。要するに前回のアレ全部ミスリードじゃねぇか。まぁ正直梨璃の憶測でしかない(CHARMを通して美鈴様の声を聞いたみたいな描写も無い)ので実際は違ってる可能性もあるにはある。美鈴様の過去とかは今後他媒体とかでもっと細かく掘り下げるつもりなのかね。

最後は百合ヶ丘に無事漂着した夢結様と梨璃がみんなに出迎えられて終わり。最後の最後で・v・と百由様がしれっと姉妹になってて噴いた。あと文句言いながらも夢結様と梨璃にタオル投げてあげる楓さんの漢気(女の子やぞ)が良かった。この子ほんと最後まで良いキャラしてたわ。

 

全話観ての雑感としては全てが酷いわけではなかったけどやっぱり描きたい事に対して尺が足りて無さすぎたのか後半かなり駆け足気味だったのが残念だな〜って感じ。最大の敵はやはり尺だったか。

最終回前半の三角のヒュージと後半のアルトラ級どっちかにラスボスを絞るか、三角ヒュージを11話で殺して12話をアルトラ級に丸々1話使うかすれば綺麗に収まったと思うんだけどどっちも出来てないせいで色々中途半端。前にもちょっと描いたけど2クールやって欲しかった… 

回収されてない伏線とか説明されてない用語、ほとんど掘り下げられてないキャラクターとかも結構あったしアニメではあくまで触りしか描かなくて残りは他媒体にぶん投げるつもりなのかもしれないけど、「10代そこらの女の子が超常的な力を使って人類の敵や犯罪組織と戦う」みたいな他の似た感じのタイプのアニメはオリジナル作品としてしっかり単体で完結していた分、どうしても不親切さが拭えないまま終わってしまったという印象。

ただ作画は良かったし、好きなキャラや好きなシーン、台詞とかは結構あるのでまぁ視聴して良かったなとは思える作品だった。これからのメディア展開に期待したいところ。制作スタッフさん、声優さん、全12話お疲れ様でした。          

おわり