覚醒を待たない竜

楓・J・ヌーベルさんの乳がデカすぎて固定資産税払わされてる

アプリ「ヴァンガードZERO」遊んでみての感想

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お久しぶりです。櫂くんがボーテックスで小学生相手にイキり散らす辺りまでやりました。

 

①どんなゲーム?

ストーリーは2011年1月〜放送のテレビアニメ版第1期(以下:無印1期)と全く同じ。現状オリストやアプリ版オリキャラみたいなのも特に無し。

基本的にはストーリーモードでアニメのストーリーを追いかけながら、キャラファイト(フリー対戦)を周回してプレイヤーレベルを上げたり報酬でデッキ構築に必要なカードを回収しつつ、プレイヤーレベルレベルを上げる事によって順次新しいストーリーを開放していくような仕様になってます。

 

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あとマイルームみたいなのがあって、家具を配置してカスタマイズしたりキャラクターを住まわせてタッチで会話を楽しんだりする事も出来るっぽい。

…これき○らファン○ジアで見たぞ。

 

TCG⇔本ゲーム間でのルール変更について

・手札からのガードが出来ない

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「何言ってるんだ…?」と思う人も多いだろうがマジ。このゲーム手札からのガードが一切できない。なので5000要求だろうがクリ2だろうがホイホイアタックが素通りする。一応原作通り「守護者」のカードがあれば攻撃を無効にする事は出来るが後述。

 

・ダメージチェックをした場合出たカードを問わずヴァンガードのパワーが5000上がる(ダメージシールド)

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Vがみんなエンフェのガウリールとかペガサスもどきと化す。要はガードが出来ない代わりの救済措置みたいなもん。

ちなみにこのルールのせいで醒トリガーはほぼ死に体。醒はこっちでも不遇なのか…

 

・G2のインターセプトが強制攻撃誘導になってる

このルール下でブロケードを実装した奴の頭の中を覗いてみたい。

 

・クリが捲れた時、横にクリを振れない

カード版の感覚でやってるとこれで憤死する。気をつけよう。

 

・ドライブチェックで捲れたカードは手札に加わらず、ノーマルユニットの場合デッキの一番下へ、トリガーの場合はドロップへ送られる

 

・グレード3がトリガーユニットになっており、デッキ構築の段階で好きなトリガーをユニットに付けられる

ただしカード版同様治は4枚まで、それ以外の同じトリガーは9枚までなのでお前らの大好きな星12構築はできない。

 

・守護者が手札にあれば敗北しそうな時のアタックで自動発動する

ただし守護者は課金しないとまともに集められない。

 

・後攻1ターン目のドローで2枚引ける

 

・一部のユニットの能力変更、パワーが上がってる

ういんがるが7000になってたり、ばーくがるに除外コストが付いたり、ロゼンジに1ドローが付いてカード版より強化されてたり、トリガーとして登場出来ないからって何故かターが先駆したり。あとクレイソルジャーがパワー6000になってて笑った。

 

他にも色々あるかもしれないのでご自身でやってみてください(HIKAKIN自動字幕)

 

③ここが凄いよヴァンガードZERO (良かった点)

・トムス作画でのキャラクターが見られる、当時の雰囲気を色濃く感じながら懐かしいストーリーを追体験する事ができる

現在のアニメヴァンガードシリーズは2016年秋より放送の「GNEXT」から制作会社がOLMに変わってしまっているので筆者はトムス作画でのヴァンガードの商品展開は正直言ってもう絶望的だと思っていた。

そんな中でこれはかなり大きいし、今後の展望に対する希望にもなったのではないかと考えられる。

特に無印1期は(後発が微妙過ぎるのもあって)今でも根強い人気を誇っている作品なのでそれらのファンには見逃せないゲームだと思われる。

またBGMも当時の物が使われておりお手軽に懐かしい感覚を味わえる。

 

・懐かしいユニット(カード)が使える、当時の感覚でヴァンガードに近いゲームが遊べる

このゲームをやる一番大きな理由だと思う。ブラブレオバロを筆頭に「盟約の騎士ランドルフ」みたいな本当に初期も初期に収録されたドマイナーなカードが使えたり、後はCB1でパワー+1000みたいな今見るとどうしようもないようなカードが思わぬ活躍をしたりと当時の「カード資産が無い中でなんとか組んだデッキで戦ってる」感はかなり楽しめた。

 

④ここがクソだよヴァンガードZERO(悪かった点)

・操作性がかなり悪い

スライド操作の反応が悪く、ユニットのコール・移動だけでもかなり手間取る。手札も見辛い上にボタンも全体的に小さく操作し辛さが目立った。正直言うと令和のゲームだと思いたくないレベル。ロードの回数の多さ・画面の切り替わりの多さもかなりストレスに感じた。

 

・ゲームバランスの歪さ

まずびっくりするレベルで初期デッキが弱い。全部バニラ。カード版のTDの方が数億倍強いレベル。これを周回でカードを稼いで強化するシステムになってはいるのだが、まず初期デッキでの周回が安定しない。最初に戦えるべリーイージーモードのアイチですらFVばーくがる+ブラブレ複数積み+騎士王採用のガチ構築だからだ。ちなみに筆者はこのアイチに2回程負けている。

ついでにガチャも渋い。パック買いという名の6連ガチャを15回は回したがRRRが1枚も出ない。RRすら2〜3枚程度。ついでに高レアが出ても自分の使っているクランでなければ採用すら出来ない上、1枚程度じゃまず実戦で引き込めないというヴァンガードのダメな所がモロに出てしまっている。せめてクラン別ガチャぐらい実装してくれよ…

他にもガード不可能なのでエターナル胸ぺったんフレイムで絶対に前列を全部破壊できるオバロ、インターセプトしかガード手段が無いのにそのインターセプトを封じられるブロケード、カード版で元禁止だったのにほぼそのままで実装されてしまっているばーくがる、殴れば殴るほどVが硬くなる仕様のせいで強みのほとんどが失われているノヴァグラップラーなど本当にテストプレイしているのか怪しい部分がいくつも散見される。

イメージ出来たな?これがヴァンガードだ!()

 

・ムービーの画質が恐ろしく悪い

あとアニメ版の映像を無理矢理スマホの縦画面に落とし込んでるせいで恐ろしく見辛い。1からCG作れとは言わんからもうちょい何とかならなかったのか。

 

・スタミナが無駄に増えていく

序盤はファイターズレベルを上げないとストーリーが進まない上に消費スタミナも低いのでスタミナばかりが消費されないまま無限に増え続ける。これスタミナ制の意味あんの?

 

運ゲー過ぎる

カード版の方も運ゲーと呼ばれて久しいこのヴァンガードだがこっちはもっと酷い。ガードが出来ないのでドライブで星が見えた瞬間ほぼ即ゲームが終わる。運ゲーを通り越して理不尽。

 

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他にもジェノサイド・ジャックにムービーがあるのにガンスロッドやインビンシブルには無い、アイチには後江制服のグラがあるのにエミのグラが私服だけで宮地制服のグラが無い、カムイがライド時に「俺様ライド!」と言わない、など細かい所で今一つ拘り切れていない印象も受けた。

 

⑤総評

BGMやキャラデザインなど2011年当時の「雰囲気的な懐かしさ」は上手く出せていると思うが肝心のゲーム部分がバランス崩壊しまくってて色々お粗末かつ、ゲーム全体の難易度やカードの入手難易度が明らかに廃課金者前提なのがいただけなかった。

あまり言いたくないがトムスデザインの初期キャラで古参を釣りたいだけのゲームとすら感じられた。

現時点では厳しい評価をせざるを得ないが、やはり「懐かしい」「こんな頃もあったな」という感覚は感じられたのでゲームバランスの調整やカードの集めやすさが改善されれば古参が当時の感覚で楽しめるいわゆる「ゲートボール」的なゲームとして一定の需要はあると思うので今後には期待したいところ。

ブシロの事だからカードパワーだけひたすらインフレさせて廃課金煽るだけのゲームになりそうだけどな!

 

俺?これに課金するんだったら紙の方のヴァンガードやります。

 

おわり